本日、日本賃貸住宅投資法人<8986>と日本ヘルスケア投資法人<3308>の合併IRが出た。





本当に前回の不動産バブルがはじけた2008年以降に似てきた。





運用会社は両投資法人ともに大和証券グループ系の大和リアル・エステート・アセット・マネジメント株式会社で同じであることから、10年間に起こったような破綻した他社を吸収するのではなく、グループ内の選択と集中という戦略に基づいてものではある。





吸収される日本ヘルスケアの方はヘルスケアリートで、前回2008年当時は無かったリートということも10年前とは違う。





しかし、いずれにせよ成長できずに運営に行き詰まってるのは10年前の事例も今も一緒だ。





しかも上場時に国内初のヘルスケアリートということで鳴り物入りで上場した。





超高齢化社会を今後迎える国内において、需要が高まり続けるヘルスケア施設を取り込んでいくという成長戦略でとても期待されていた。





上場して5年経ったが大して成長しておらず、この業界の不動産のオフバランスの難しさが分かる。





上場時2014年総資産、84億円 → 2019年、210億円





因みにもう一つのヘルスケアリート、ヘルスケア&メディカル投資法人<3455>も4年強上場しているが、一時期伸び悩みが見えたものの、最近はしっかり成長してきているのが分かる。





上場時2015年総資産、266億円 → 2019年、680億円





ここの運用会社にはNECキャピタル<8793>がメインで入っているのだが、NECキャピタルといえば2010年にTOBで取り込んだリサ<元:8924>があるのだ。





リサはダヴィンチ<元:4314>、ケネディクス<4321>、クリード<元:8888>と並ぶ、不動産投資ファンドの有望なベンチャー。





やはりヘルスケアといってもサービスの方じゃなく不動産が絡むので、運用能力の差で明暗がハッキリ分かれた。





シェアの原理で、今後市場内でヘルスケア&メディカル投資法人の伸びが更に良くなると思うので注目していこうと思う。




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