さてさて、前回の記事から状況が結構変わったインクルーシブ。
やはりいったん株価は上へ移動するも(12月7日、高値3230円)、その後9日発表のMSワラント発行と下方修正のIRを受けて株価は大きく下がっております(前日13日の終値1478円)。

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ワラントで調達した資金(26億円強)はワラントと同時発表された電子書籍販売の㈱ナンバーナインの買収資金、宇宙関連領域への出資資金、今後さらなる買収時の資金に充てらる予定。

で、ここから株価がどうなるかという事とホールドか否かというところなんですが、個人的には株価はここからの下値はある程度限られているという予想と、現物の人はファンダメンタルズ的に見てホールドで良いんじゃないかと思っています。

①株価の下値に関してですが、ワラントの行使価格の下限が1352円に設定されていますので、そこは皆が意識するポイントであります(サポートラインになり得ます)
また、買収する会社の代表やその他子会社の役員にもコミットさせる内容になっていますが、彼らが買うコミット価格が8日終値の2704円ということ。

②ファンダメンタルズに関しては補足資料にもある通り、確実に事業は計画通りに進捗しており、周辺のステークホルダーの顔ぶれをみても中長期的には間違いなくスケールしていくかと思います(少なくとも今のこのような小さい規模から少しも大きくならないというのは考えにくいです)

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↑赤の点線部分が今回の資料で追加されたポイント。


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↑赤字部分が今回の資料から追加されたポイント。


とはいえ、他の事例でワラント行使価格の下限を割ってくるという例も普通にありますので、信用でレバレッジをきかせて買っているような方は少しポジションを整理するか、一度全て整理してからポジションを作り直した方が良いかもしれない局面にきているかもしれません(最悪1000円前後でのなべ底の形成もあるチャート)

なにせ、無理した精神状態でホールドというのが、今後の全てを台無しするほどの破壊力があるからです。

私個人も2121円で現物100株だけ持っていますので絶賛含み損状態なのですが、ホールドしたまま年明けからのワラント行使期間も迎えようと思います。

ワラントで前回記事より発行済み株式数が変わりますので、今後買収する企業のシナジーが発揮されない最低のシナリオを想定して、個人的な目標株価(利確検討の株価)を3800円から3500円に変更します。