ファーストブラザーズが本決算を発表しました。

ここの株主総会に出たことがないのと、経営陣が話されてる動画が無いので、未だに雰囲気や空気感が謎の会社なのですが、各資料や出されてるIR・業績内容を見ますと非常に優秀な人達が経営するエッジの効いた会社だと分かります。

今回の決算は減収減益でしたが、元々ビジネスモデルが決まったタイミングで保有資産を売却するようなものではない為、売却時期や売却資産の規模で大きく業績が変わるのが特徴です。

従って今回の減収減益の決算も特にマイナス材料ではありません(そもそも期初の計画から減収減益計画)

前期のハイライトとしては、以前アジアゲート<1783>が買収を断念した東日本不動産を買ったこと。
今期はその東日本不動産の業績もフルで寄与します。

ここも2015年に上場したときはファンド運用によるフィー収益が中心を占め、小さいケネディクス<4321>みたいなイメージでしたが、実は現在のビジネスモデルはガラッと変わっており、投資対象・保有対象が違うもののスターマイカ<2975>のような、不動産を持ちながら賃貸収益を得つつタイミングが来たら適時売却・キャピタルゲインを得るというビジネスモデルになっています。
スターマイカと違い投資対象はレジデンスではありませんが、やっていることはほぼ同じです。

BSの形もスターマイカとよく似ており、賃貸用不動産を取得する際に借り入れを行うので、賃貸用不動産の積み上げと連動して借入金残高も大きくなっていきますが、借入期間は超長期(10年以上)であり、有事の際も特段慌てなくて良いようにしています。

そして、下に貼り付けます決算説明資料のこのスライドの通り、現在は賃貸不動産から得られる賃貸収益により販管費を完全にカバーできるところまで来ており、不況時に成長ドライバーが止まってしまっても次の好景気がくるまで待っていられる体力をつけています。



今期は上記の東日本不動産の業績フル寄与もあり、増収増益を計画。
営業利益45億円の計画です。昨日時点での時価総額は198億円。
上場してから毎年純資産・1株当たり純資産を積み上げており、現在保有している不動産も50億円以上の含み益を持っています。
配当は今期は3円増配し24円(利回り1.74%)、クオカードの優待もあり保有期間によって額面変わりますが短期のかたでも(優待利回り0.72%)、配当と合算すると2.46%になります。

長期で持つと優待利回りが更に上がる(優待利回り1.74%)ほか、ビジネスモデル的にも大不況がきて保有不動産の時価が簿価を下回るような時がくるまでは、賃貸ビジネスとそこからあがる収益だけでも純資産・1株当たり純資産は増え続けますので、小さくとも長期でポートフォリオに組み込むとメリットが大きくなる銘柄だと思います。





今、話題の不動産投資クラウドファンディングサービス【CREAL】